激しい上下を繰り返すドル円!!今後の上昇に注目!

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先週(3日~)はアメリカがシリアに対して
ミサイルを発射するという大事件も起こり、
米雇用統計もありと、いろいろあった1週間でした。

そんな中、ドル円は110円~111円半ばのレンジで、
非常に激しく上下を繰り返す相場でしたね。
レンジ幅はけっこう狭い感じがしますが、
上に下に目まぐるしく方向を変えて動いて、
動きについていくのに大変でした。

月曜(3日)は111円前半でのスタートでしたが、
何度も110円トライ、跳ね返されるの繰り返し。
結局、金曜(7日)の悪い雇用統計を受けての
110円トライもガツンと跳ね返されて、
週の引けは111円に乗せて終わっている状態です。

110円の節目はやはり相当固い感じがしますが、
今度の展開はどうなっていくんでしょうか。
それでは、詳細な相場振り返りから始めましょう!

課長が振り返る!先週の相場概況

先週は上下に激しく動いた相場でしたが、
要所の動きやイベントを中心に分類していきます。

(1)週初の110円割れトライ
(2)週半ばの米ADP雇用統計とFOMC議事録
(3)週終わりの米ミサイル発射と米雇用統計

の3つに分けて、振り返っていきましょう。

(1)週初の110円割れトライ

先々週(4月27日~)はドル円が大きく
上昇を見せた週でしたが、金曜(4月31日)の
ダドリー NY連銀総裁によるハト派発言から
一気に下落の流れになった、という状況でした。

そんな中、先週は111.40円からスタートし、
日中は日銀短観の良好な結果から、
東京時間を中心にいったん上に戻しましたが、
111.60円が限界で勢いが乗ってきません。

ヨーロッパ時間に入って次第に頭が重くなり、
結局、夜のNYカットをきっかけに下落が加速し、
111円を一気に割れてくると、
そのままジリジリと下落が止まらなくなります。

翌日火曜(4日)の日中は下げ一辺倒の展開のまま
そのまま110円前半に突入していきます。
ただ、そのレベルまで来ると
3月終盤の110円割れトライの歳の下値110.10円が
近づいてきて、反発も強くなってきます。

結局、この時の下攻めは110.25円が限界。
いったん戻しの上昇への流れへと入っていきます。

(2)週半ばの米ADP雇用統計とFOMC議事録

週初の110円割れトライ後の戻しは、
いったん月曜からの下げの半値戻しラインである
110.90円がレジスタンスとして意識されます。

いったんの戻しとしてはここが限界となって、
水曜(5日)は110円後半で推移する展開でした。
そんな中、今週最大のイベントの米雇用統計の
前哨戦とも言える米ADP雇用統計の発表を迎えます。

そして、この結果が予想を大きく上回る
非常に強い結果となります。
これを受けて、ドル円は上昇で反応を見せて、
それまでの上値をブレイクして111円にしっかりと
乗せて上昇を加速させていきます。

結局、そのまま111.40円まで値を伸ばして、
同日の深夜のFOMC議事録の公表を迎えます。

ここで、メンバーの一部が
「株価が非常に高い」との認識を示したことや、
FRBバランスシート縮小の年内開始の可能性が
示されていたことが明らかとなって、
一気に株価が下落していく流れとなります。

ドル円もこれに連れて強い下落、
米ADP雇用統計による上昇分はあっさり全戻し。
それでも下げは止まらず、そのまま下落が継続、
翌日木曜(6日)の午前中には週初の下値に迫る
110.30円まで値を落とすことになりました。

(3)週終わりの米ミサイル発射と米雇用統計

このFOMC議事録を受けた下落でしたが、
やはり110円前半は相当固いようで、
週初の下値を割ることはできませんでした。

翌日に米雇用統計も控えてるということもあってか
木曜はいったん戻して、110円後半~111円前半での
推移となっていきます。

このまま米雇用統計に入るかとも思ったんですが、
金曜の早朝に大事件が起こります。
なんと、アメリカがシリアに向けてミサイル59発を
打ち込んだというニュースが出てきました。

これを受けて、一気にリスク回避の動きで、
それまでの下値をも割り込んで
110.10円まで値を落とします。

ただ、このパニックでも110円割れには至らず、
その後は相場が落ち着きを取り戻して、
110円後半で米雇用統計を迎えることになります。

そして結果ですが、非農業部門雇用者数が予想を
大きく下回る悪い結果となって、再び下落の反応。
110円割れを狙う動きとなっていきます。

しかし、失業率については改善を見せていたことも
影響したのか、結局、ここでも110円を
割り込んでいくことができません。

110円割れに失敗すると、一気に上昇の流れ。
さらに、ダドリーNY連銀総裁が
今度はタカ派寄りの発言をしたことも後押しして、
そのまま111.35円まで値を伸ばしています。

その後、週の引けにかけては
ポジション調整中心の動きで下落、
先週終値は111.10円というかたちになっています。

今週の重要イベントをPick up !

(★…最重要 ☆…重要)

・4/10(月)

08:50 【日】貿易収支<2月>、経常収支<2月>
09:00 【日】黒田日銀総裁発言
14:00 【日】景気ウォッチャー調査<3月>
23:00 【米】労働市場情勢指数(LMCI)<3月>
29:00 【米】☆イエレンFRB議長発言

・4/11(火)

17:30 【英】消費者物価指数(CPI)<3月>、小売物価指数(RPI)<3月>、生産者物価指数(PPI)<3月>
18:00 【EU】鉱工業生産<2月>、ZEW景気期待指数<4月>
18:00 【独】ZEW景気期待指数<4月>
26:45 【米】カシュカリ ミネアポリス連銀総裁発言

・4/12(水)

08:50 【日】機械受注<2月>、国内企業物価指数<3月>
10:30 【中】CPI<3月>、PPI<3月>
17:30 【英】失業者数<3月>、失業率<3月>、ILO失業率<2月>、カーニー英中銀総裁発言
20:00 【米】MBA住宅ローン申請指数<前週>
21:30 【米】輸入物価指数<3月>、輸出物価指数<3月>
27:00 【米】月次財政収支<3月>

・4/13(木)

未定  【中】☆貿易収支<3月>
10:30 【豪】新規雇用者数<3月>、失業率<3月>
15:00 【独】CPI-改定値<3月>
15:45 【仏】CPI-改定値<3月>
21:30 【米】PPI<3月>、新規失業保険申請件数<前週>
23:00 【米】☆ミシガン大学消費者態度指数-速報値<4月>

・4/14(金)…アメリカ、ヨーロッパなど祝日(グッドフライデー)

13:30 【日】鉱工業生産-確報値<2月>
21:30 【米】☆CPI<3月>、☆小売売上高<3月>
23:00 【米】企業在庫<2月>


【注意!】
ドル円への影響度合いを考えてピックアップしています。

FX課長の目線!今週の相場見通し

先週のドル円は米雇用統計後に下げた後に
非常に強い上昇を見せた、という状態で終わっています。
短期的にはこの上昇がどこまで続くか、
という点に注目しておきたいと思います。

ただ、注意しておきたいのは、強く上昇したわけですが、
この上昇での上値はまだ111.35円ということで、
水曜につけた111.45円を更新できていない状態です。

さらに、仮にここを上抜けしても、
その上には先々週末の上値112.20円というところも
かなり重要なラインとして立ちふさがってきます。

ダウ理論的に考えると、上方向に行くためには
これらのラインをクリアしていくことが必要です。

北朝鮮やシリアなど、地政学リスクも高まっており、
なかなかドル円の上値が重たくなりそうな中、
果たして、これらを上抜けできるのかどうか。

ちょっと上方向の期待については、
現状打破の出来事あるいはチャート上の強いサインが
出てこないと難しそうな気もしますね。

とりあえずは、現在の上値がどこまで伸びるかですが、
こんな感じのイメージを頭に持ちながら、
見守ることになりそうです。

気になるラインをPick up !

(★…最重要 ☆…重要)

★112.20 先々週上値
☆112.00 節目
☆111.60 先週月曜上値
★111.45 先週水曜上値
☆111.35 先週金曜上値

ー現在値ー

☆111.00 節目
☆110.60 米雇用統計後の上昇の押し安値
☆110.25 先々週安値
★110.10 先週安値
★110.00 節目

【注意!】
週末時点で、FX課長が意識しているラインです。
値動きによって随時変わっていくので、ご留意ください。

FX課長が考える!今週の取引戦略

方向感がなくて、スイングをするには
ちょっとやりにくい相場になちゃっていますね。

とりあえず、細かく見ていくと米雇用統計後の
短期の上昇トレンドなんですが、
上方向の近いところに重要ラインがあって、
ここをブレイクするのかどうかわからないので、
なかなかロングはしたくない感じがします。
(短期ではありかもしれませんが。)

この短期の上昇の上値がポイントですが、
上の重要ラインを抜けてこられなければ、
今の低い水準でのレンジに戻ってくる、
あるいは、再度110円割れトライの可能性も
出てくるような気がしています。

どちらかというと、こちらの上昇の限界を見極めて
ショートを狙っていくほうが、
気分的には狙いやすいような気がしますね。
今は地政学リスクもありますし……。

そのうえで、こういった状況では
次になにか大きい出来事が起こると
一気に流れが持っていかれやすいと思います。
そういう意味で、いつも以上に
ニュースに気を配っておく必要がありそうです。