盛りだくさんの相場テーマ 見にくい時こそチャートを!!

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今週(3日~)のドル円は上下に忙しい展開です。
月曜は111円前半で始まり、東京時間こそ今日含んで
111円半ばまで値を戻しましたが、上方向はこれが限界。

先週(3月27日~)末からの下げの流れの中で、
上への戻しの限界を確認すると、夜にはあっさりと111円を割り、
翌日火曜(4日)には110円前半まで値を落としています。

ただ、この下げも節目の110円手前で跳ね返されます。
そして、翌日水曜(5日)夜に発表されたADP雇用統計が
予想を大幅に上回る好結果だったことを受けて再び111円台。

その後、FOMC議事録の好評を受けて下げの展開となり、
現在は再び111円台を割って111円半ばという状況です。
それでは、主要テーマごとに現状を確認していきましょう!

課長が解説!現在の市場のテーマ

・アメリカ当局による為替への圧力

先週末、トランプ米大統領貿易赤字削減に関する
大統領令に署名しています。
その標的の中心は中国と思われますが、
しっかりと日本も対象国に含まれています。

アメリカの貿易赤字を解消するには、
関税による国内産業の保護といった施策も出てくると思いますが、
根本的な問題は他通貨に対してドルが強いということです。

日本はアメリカに対して貿易黒字となっているため、
円安誘導ということで批判の矢面に立たされる可能性は
常に意識しておく必要があるでしょう。

また、木曜(6日)、金曜(7日)に行われる
日中首脳会談についても、こういった側面がどう取り扱われるか
注目が集まります。

もし人民元安に対して強い批判が出てきたりすると、
リスクオフのムードになってしまうことが考えられます。
日中首脳会談の行方にはよくよく注意しておきたいところです。

・アメリカの利上げ動向

昨日深夜、3月開催のFOMCの議事録が公表されました。
この中には「年3回以上の利上げ」について触れられています。
ただ、「FRBのバランスシート縮小(=国債等へ再投資しないこと)」、
「株価が非常に高い」という認識のコメントなども入っており、
株価が大きく下落するリスクオフの流れとなっています。

その数時間前に発表された米ADP雇用統計は、
予想を大幅に上回る好結果でNYダウは大きく上昇、
ドル円もこれに連れて上昇していました。
しかし、この議事録の公表によって、
この上昇分を完全に打ち消されてしまった、という状況です。

アメリカの利上げやバランスシート縮小については、
為替の面ではドル高を引き起こすようにも考えられますが、
同時に株価の下落も招く要因です。

現在のNYダウはかなり上げ続けてきている状態のため、
こういったことがきっかけで下がりやすい状況かもしれません。
今後は利上げ等のテーパリングに絡んで、
NYダウの反応にも注目しておく必要がありそうですね。

・トランプ政権の経済政策の実行可能性

オバマケア廃止がすんなりと実行できなかったことによって、
トランプ政権の政策実行能力に疑問符が付き始めています。
とくに気になるのは、トランプ相場を作り出してきた、
経済政策が本当に実行されるのかどうかというところ。

おそらくドル円が再び強い上昇を見せるためには、
この経済政策が実行されることは必要条件と思いますが、
もし、これが絵空事で終わるようなことになってしまうと、
非常に怖いことになることもあり得そうです。

そういう意味でも、現在の市場は本当に実行できるのか
という部分について注目していると思われます。
今週もトランプ米大統領は財政政策に関するコメントを
していますが、相場の反応は地味な感じでした。

いろんなトランプ発言がこれからも出てくると思いますが、
例えば、「財源をきちんと示せたのか?」といったように、
実行可能性に関するコメントを意識して
発言はチェックしておいたほうが良さそうですね。

北朝鮮に関する地政学リスク

先日も北朝鮮はミサイルを発射しています。
これに対して、アメリカも相当神経質になっています。
日中首脳会談においても、このことについては
話し合いが行われることでしょう。

中国が北朝鮮を押さえ込んでくれるのか、
中国はそれを拒否するのか。
このあたりは交渉ということになってくると思われますが、
(本当に怖いので、相場関係なしにしても)
なんとか丸く収まってもらいたいと淡い希望を抱いています。

もし、このまま北朝鮮の動きを止められないと、
本当に大変なことになってしまいそうですよね。
これからかなり警戒しておく必要があると思います。

コラム「テーマがたくさんある時のコツ」

今は本当に相場のテーマがいっぱいありますよね。
注目されている主要なものを上に挙げたんですが、
それ以外にも、いろいろ挙げていくとキリがありません。

まず、森友学園問題なんかをきっかけとする
日本の政局なんかも話題になっていますよね。
(個人的にはこんなことで政権を揺るがすほどのことに
なるわけがないと思っていますが・・・。)

ヨーロッパのほうでは、イギリスのEU離脱に関する
交渉がついにスタートしています。

また、フランスでは大統領選挙がありますね。
一時は極右政党のルペン候補が警戒されていましたが、
今は大丈夫そうな雰囲気になってきています。
でも、イギリス・アメリカの例を見てみると、
どうなるかは最後までわかりませんよね。

こんな感じでいろんなテーマがあってゴチャゴチャな時、
なかなかテーマを軸に相場を見にくい時というのが
あると思います。

こういう時にファンダメンタルズ関連のニュースで
すべてを理詰めで予想をしようとすると、
こんがらがって訳がわからなくなりがちです。

あくまで大事なのはチャートだと僕は思います。
そして、ニュースというのはそれを補完してくれる情報。
この優先順位を間違えないことが大事です。

もちろん、わかりやすいテーマがあって、
それに従って相場が見えやすい時なんかもあります。
そんな時はニュースを最大限活かせばOKです。

ですが、そうじゃない時、ゴチャゴチャする時は、
変にこだわらずに原点回帰でチャートを見ましょう!
そうすると、余計なことを考える必要がなくなるので
頭がスッキリ、相場に集中することができると思います。

FXに慣れてきた頃なんかにありがちなことなので、
ぜひこれを意識して、
ニュースを上手に使えるようになってくださいね!!