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現在の状況をテーマごとに振り返る~トランプとBREXIT~

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今週(27日~)のドル円は、窓を大きく開けて

111円前後の低い水準からスタートすると、
それを占めることもできずに下落していきました。

この流れの通り、下落の勢いは強かったわけですが、
110円という節目の重要ラインもサポートが強く、
なかなか簡単にはここを割ってくることができません。

月曜(27日)、火曜(28日)と2日続けての下値トライは
きれいに110円手前で跳ね返されてしまい、
逆にここでダブルボトムの形を作ってしまっています。
その後は111円台にしっかり乗せるなど、
けっこう上に戻してきている、というのが今の状態です。

この戻しがどこまで続くのかが注目ですが、
現在の注目テーマごとに状況を確認していきましょう。

FX課長が解説!現在の市場のテーマ

・トランプ政権の政策に対する期待と不安

先週(20日~)はトランプ政権がオバマケア廃止に向けて
代替法案について議会の合意を取り付けられるかどうかに
注目が集まったわけですが、結局、身内であるはずの
共和党の合意をまとめきることができず、撤回という結果。

これを受けて、政策の実行能力への疑問符が出てきたという
トランプ政権に対する不安が出る一方、
オバマケアをいったん置いておいて、ようやく税制改革に
話が進むという期待感も出てきたというところでした。

そして、週末の経ての今週のスタートは大きく窓を開けて
下落していくという形で、この不安と期待のバランスという
意味では、不安が強いということが市場の答えでした。

ただ、ドル円が110円という節目ラインで足踏みする中、
米消費者信頼感指数が125.6という市場予想114..0を
大幅に上回る2000年12月以来の好結果となりました。

一般消費者のトランプ政権による経済政策への期待感を
示すこの結果によって、市場の不安に偏った雰囲気が
いったん強く押し戻されている、というところですね。
ドル円も、この指標によって強い上昇を見せています。

ということで、結局はトランプ政権の経済政策が
どうなるか次第というところなんですが、
しばらくはこういうペースでの一喜一憂という流れは
起こりやすい環境のような気がします。

引き続き、トランプ政権絡みのニュースには
アンテナを張って注目しておきたいですね。

・アメリカの利上げ動向

3月FOMCでアメリカの利上げが発表されたわけですが
年3回という利上げペースについては
変更なしということで、これが現在のドル円下落の
1つのきっかけになりました。

今週ですが、相次いでFOMCメンバーの発言が
ニュースとして流れてきています。
中には、年4回の利上げについて触れるものもあって、
引き続きこのテーマについても、
今後動きがあるかもしれないと思っています。

利上げを実施したばかりということで、
今現在の相場への影響度は控えめになりやすいですが、
引き続き、彼らの発言には注意しておきたいですね。

利上げペース加速に関するコメントをこれからどのくらい
耳にするのか意識しつつ、FOMCの日程に
目を配っておくといいんじゃないでしょうか。

・イギリスのEU離脱

ついに、メイ英首相がEUに対して離脱を正式通知し、
2年間が期限となるEU離脱手続きが開始されました。
ただ、これがすんなりと進むとは見られていません。

EUから離脱するものの、自由貿易のおいしいところは
できるかぎり維持しておきたいイギリスと、
それを許したくないEUとの間の綱引きによって、
なかなか厳しい交渉になることが予想されています。

とくにドル円に関してみてみると、
直接的な影響はなさそうではありますが、
世界経済の安定が崩れる場合には煽りこと想定されます。
しっかりとチェックはしておきたいテーマですね。

コラム「米債務上限問題って何?(下) 」

今回は先週に引き続いてアメリカの債務上限問題です。
前回はざっくりとこの問題のイメージを解説したので、
今回は、相場を見た時にどういったシナリオに注意すべきか、
僕の今のスタンスをご紹介していこうと思います。

さて、この債務上限の話ですが、前回解説した通り、
「たぶん大丈夫でしょ」っていうのが前提にありますが、
実際に顕在化してしまうと大変なことなってしまう
というタイプの問題です。

そして、この問題が話題になる時のパターンですが、
以下の2通りが考えられると思います。

(1)まだ解決していません。ヤバそうです。

(2)解決しました。一安心ですね。

(1)について、最終的に本当にヤバくなるのがいつなのか
いろいろな見方もあるようではっきりはしませんが、
秋頃あたりを個人的にはイメージしています。

なので、このあたりが近づいても問題解決してないと、
「ヤバイぞ」というムードが徐々に盛り上がってきそうです。
すぐに相場的に影響力があるわけではないと思いますが、
解決しないまま時が過ぎれば、やがてリスクオフの流れの
破壊力はどんどん強いものになっていきそうです。

例えば、それまで上昇トレンドが続いていたとしても、
ガツンとこれをへし折ってしまうようなイメージ。
短期的にパニック的な下落が起こることもあり得そう。

そのうえで、この問題がなんとか無事収まったところが、
(本当にデフォルトまでいくことは絶対にないと思います)
下落トレンドの反転タイミングになりやすそうな気がします。

一方で(2)のほうは、「あー、良かったね」程度の
ネタになるのかな、というようなイメージを持っています。
というのは、もともと大丈夫なはずの話なので、
それほどインパクトはなさそうに思うんですよね。

ただ、このネタが出るタイミングによっては
ドル円の上昇のきっかけになることはあるかもしれません。
例えば、なかなか上にも下にも行ききれずに、
揉み合い相場が長く続いている状態でこのネタが出て、
この揉み合いを上抜けするきっかけとなる、という感じ。

逆に、下落トレンドが起こってしまっているような時に、
このネタが出ただけで、ガツンとトレンドが変わって
一気に上昇トレンドに向く、というようなタイプの
話ではなさそうかな、というふうに思っています。

以上、僕が持っているイメージをザッとご紹介しました。
それぞれのパターンの持つインパクトと、
それがどのタイミングで出るかによって、
シナリオを考えてみた、というかたちです。

とはいえ、結局のところは、材料が出た時の
チャートの反応で最終的に判断することになります。
あくまでこういったファンダメンタルズ要因はおまけ。

判断の後押しの材料としては有効なことも多々ありますが、
それに引っ張られすぎないようにしつつ、
上手にニュースと付き合えるといいと思いますので、
そういった感じで参考にしていただければと思います!