二週間に渡る強い下落 今週のイベントを確認し変化に備えよう!!

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先週(20日~)のドル円は非常に弱い展開が続きました。
112円半ばで週初のスタートを切ったわけですが、
結局113円台に一度も乗せることなく下落していき、
木曜(22日)には110円半ばまで値を落としています。

トランプ政権によるオバマケアの廃止が難航しており、
これによってトランプ政権に対する不安感が高まっている
というのが、大きな1つの要因となっています。

週後半は110円半ばから111円半ばの低い水準で推移、
このレンジをどちらに抜けてくるかに、
とりあえずは注目しておきたいところですね。

なお、オバマケアに関する採決はいったん中止して、
税制改革のほうに移っていくとの表明があったため、
週末にかけてはいったん期待で上にも戻す流れもあり
111円前半で引けている、という状態です。

ひとまずこの戻しがどこまで続くかですが、
さて、どうなっていくんでしょうか。
それでは、先週の相場の振り返りから始めていきましょう。

FX課長が振り返る!先週の相場概況

先週のドル円は週前半から中盤にかけて強い下落が起き、
そこから週の引けにかけては低い水準でのレンジ
というような流れとなっていますので、

(1)週前半の強い下落
(2)週引けにかけての低い水準でのレンジ

という2つに分けて振り返っていこうと思います。

(1)週前半の強い下落

先々週は115円台から大きな下落をした1週間で、
週の引けもほぼ安値引けの112.70円でした。

そして先週ですが、この下落はいったん止まり、
月曜(20日)、火曜(21日)にかけては、
112円後半での揉み合いという形になります。

ただ、下落がいったん止まったものの、
上方向への戻し弱く112.90円が限界、
113円にはなかなか乗せていくことができません。

そんな中、北朝鮮問題、イギリスのテロ、
日本国内では森友学園の問題の迷走など、
いろいろなリスクオフ要因が出てくるわけですが、
とくにトランプ政権が着手している
オバマケア廃止が難航してしまっている
という問題が注目されていきます。

そして、期待されていた経済政策の実行可能性への
不安から、上がり続けていたNYダウが
火曜夜、ついに大幅下落となってしまいます。

これを受けて、ドル円も大きく下落をすることとなり、
しぶとくサポートしていた112円前半を割り込み、
下落が加速、翌日水曜にはそれまでの年初来安値
111.60円も割り込んでいきます。
そのまま水曜夜には110.70円まで下落しています。

(2)週引けにかけての低い水準でのレンジ

水曜夜に110.70円を付けた後は、
いったん上に戻す流れとなっていきます。
しかし、この時の上昇はそれまでの年初来安値
111.60円が今度はレジスタンスとして意識され、
このあたりで押さえられる形となります。

その後は、主にオバマケア廃止の動向に関する
ニュースによって一喜一憂する雰囲気の中、
下値は水曜夜の110.70円が
上値は先ほどの111.60円が意識され、
このレンジで上下する展開となっていきます。

結局、オバマケアの廃止に関する法案は
延期を重ね、週末前の金曜には
いったん採決が中止されることになりました。

市場としてはトランプ政権が
共和党をまとめられないままに強行採決して
法案が否決されることを警戒していましたが、
この懸念がなくなったことでいったん上昇しています。
また、次に税制改革に着手することが表明された
というのも影響しているのかもしれません。

否決への警戒からの安心ということで、
週末にかけてはレンジ下限から上限近く
111.30円まで戻して引けているという形です。

安心感が出てきたような感じですが、
このオバマケア廃止の先送りによって
トランプ政権の政策実行力には不安感を
どうしても持ってしまいます。

次は税制改革ということなんですが、
こういった不安と次の政策への期待のバランスを
市場がどう消化していくことになるのか、
今週は目が離せないシビアな相場になりそうですね。

今週の重要イベントをPick up !

(★…最重要 ☆…重要)

・3/27(月)

17:00 【独】IFO企業景況感指数<3月>
26:15 【米】エバンス シカゴ連銀総裁発言

・3/28(火)

07:30 【米】カプラン ダラス連銀総裁発言
21:30 【米】卸売在庫<2月>
22:00 【米】ケース・シラー住宅価格指数<1月>
23:00 【米】消費者信頼感指数<3月>、リッチモンド連銀製造業指数<3月>
25:50 【米】☆イエレンFRB議長発言
26:00 【米】カプラン ダラス連銀総裁発言
29:30 【米】パウエルFRB理事発言

・3/29(水)

15:45 【仏】消費者信頼感指数<3月>
16:30 【英】消費者信用残高<2月>
20:00 【米】MBA住宅ローン申請指数<前週>
22:20 【米】エバンス シカゴ連銀総裁発言
23:00 【米】中古住宅販売保留指数<2月>

・3/30(木)

18:00 【EU】消費者信頼感指数-確定値<3月>
21:00 【独】消費者物価指数(CPI)-速報値<3月>
21:30 【米】☆国内総生産-確定値<10-12月期>、新規失業保険申請件数<前週>
24:00 【米】カプラン ダラス連銀総裁発言

・3/31(金)

08:01 【英】GFK消費者信頼感<3月>
08:30 【日】☆CPI<2月>、失業率<2月>、有効求人倍率<2月>
08:50 【日】鉱工業生産-速報値<2月>
10:00 【中】製造業購買担当者景気指数(PMI)<3月>、非製造業PMI<3月>
15:00 【独】小売売上高<2月>
15:45 【仏】CPI-速報値<3月>
16:55 【独】失業者数<3月>、失業率<3月>
17:30 【英】GDP-確定値<10-12月期>、経常収支<10-12月期>
18:00 【EU】消費者物価指数(HICP)-速報値<3月>
21:30 【米】個人所得<2月>、個人消費支出<2月>、コアCPEデフレーター<2月>
22:45 【米】シカゴ購買部協会景気指数<3月>
23:00 【米】ミシガン大学消費者態度指数-確報値<3月>


【注意!】
ドル円への影響度合いを考えてピックアップしています。

FX課長の目線!今週の相場見通し

2週間に渡って、ドル円は強い下落を見せていますね。
週足を見てみると、終値でそれまでの年初来安値を
しっかりと割ってきている形になっています。
ただ、引けにかけては上昇の動きもあって、
短いながら下ヒゲもつけているという状態ですね。

短期の足で見ると、オバマケア代替法案の採決中止で
いったん上に強く戻してきているこの動きですが、
ちょっと材料が出てからの時間が短いので、
この動きがどの程度のものなのかは判断しづらいところ。
週明けの動きをもうちょっと見たいと思います。

ポイントとしては、直近のレンジを上抜けできるか、
それとも、しっかりレンジ上限で押さえられるか。
まずはここに注目したいと思っています。

ただ、仮に上抜けしたとしても、
ちょっとトランプ政権に対する不安感は
正直なところ気になっています。
次の税制改革がどのくらいちゃんとできるか次第ですが、
このネタでプラス材料が出てこないと、
上にガツンという動きはイメージしづらそうですね。

ということで、基本は頭が重そうな展開を意識しつつ、
短期的には上に戻る可能性を意識するというような
イメージを今のところは持っています。

気になるラインをPick up !

(★…最重要 ☆…重要)

★112.90 先週高値
☆112.00 節目
★111.70 先週水曜高値
★111.60 先週木曜高値、2月7日安値

ー現在値ー

★110.60 先週安値、年初来安値
☆110.30 昨年11月22日安値
★110.00 節目
★109.90 トランプ相場半値戻しライン

【注意!】
週末時点で、FX課長が意識しているラインです。
値動きによって随時変わっていくので、ご留意ください。

FX課長が考える!今週の取引戦略

とりあえずは今週のスタートの動きで、
先週末の上昇の流れがどの程度続くのか注意するつもり。
可能性としては、ここから反転上昇というのも意識しつつ、
基本的には、上がったところを叩いていくイメージを
今のところは持っています。

ただ、それも上昇の強さ次第なので、
先週引け直前に始まった上昇の強さについては
注意深く観察しておいたほうがいいかなと、
慎重なスタンスで臨むつもりで考えています。

下落自体もけっこう進んで来ていて、
そろそろ反転する可能性も十分に考えられるところ。
逆行された場合のリスク管理には気をつけるつもりです。

僕もファンダメンタルズ面からの目線がありますが、
あまりそれだけの見方に固執せずに、
あくまでチャートベースに取引は考えたいですね。

けっこう神経質な展開になりそうな場所ですので、
今週は無理せずに乗り切っていきましょう!