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世界的情勢不安!リスクオフ要因のニュースを見逃すな!!

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今週(20日~)のドル円は、先週(13日~)の流れのまま
下落トレンドを継続、下がり続けている感じですね。
昨日深夜にはついに110円台に割り込んできています。

週初から111円半ばの年初来安値をジリジリと
割り込んで来ては押し戻されという感じだったんですが、
戻しは113円手前でしっかりと押さえられている形。

そして、火曜(21日)深夜にNYダウが大幅下落すると
これに連れて日経平均ドル円も大きく下落。
ドル円は年初来安値を完全に下抜けして、
その後も下落し続けているという状態です。

イギリスではテロ、北朝鮮はミサイル発射、
リスクオフにつながりそうな問題も起きています。
このあたりも頭を押さえる材料の1つに
なっているのかもしれないですね。

株価の動向がいつも以上に気になるところですが、
テーマごとに現在の状況を確認していきましょう。

FX課長が解説!現在の市場のテーマ

・トランプ政権による政策への期待と不安

トランプ政権において、これまで上げていたのは
期待面としては大規模な経済政策が行われること、
そして、不安面としては過度の保護主義ということでした。

ただ、ここにきてまだ前者の経済政策について
なかなかの進展が見えてきていないという状況です。
直近でテーマになっているのはオバマケアの廃止ですが、
これも議会通過がすんなり行かなそうな雰囲気。

そのため、市場においては、徐々に大規模な経済政策が
本当にできるのか、懸念感が強くなってきているようです。
それがとうとうNYダウに形として出てきました。

トランプ相場以降、上昇トレンドを続けていたNYダウは、
21日の相場で、トレンドからずり落ちてしまったような
大幅な下落を見せました。
これがドル円の下値ブレイクのきっかけにもなっていて、
ドル円は現在、下値更新を続けている状態になっています。

ちなみに、NYダウはこれまで相当上げ続けていたので、
こういった下落は自然な反応という見方もできるますが、
やはりトランプ政権の運営がスムーズに進まないと、
この調整は長引いてしまうことでしょう。

そうすると、ドル円も頭の重たい展開が続きそう。
今は110円台に突入してきたわけですが、
トランプ相場の半値戻しラインが節目110円付近なので、
このあたりは十分あり得そうになってきています。

相場の調整がどの程度続くかはトランプ政権次第、
引き続きその動向に注意する必要がありそうです。

・アメリカの利上げ動向

先日のFOMCで大方の予想通り利上げが実施され、
今年の残り利上げ回数は2回という見通しとなっています。

利上げが決まったにもかかわらず、
ドル円は大きな下落を見せてしまったわけですが、
これは今後の利上げペースの加速という新材料が
出てこなかったためです。

いったんFOMCの利上げが終了したので、
利上げネタはいったんおしまいということになりますが、
今後もこの利上げペースに関する要人発言が出てくると
市場は敏感に反応する可能性があると思われるので、
頭の片隅に置いておくようにしましょう。

コラム「米債務上限問題って何?(上)」

今回から2、3回にわたって、
アメリカの債務上限問題について取り上げていきます。

この話題、「またか……」と思う人もいるかもしれませんが、
期限が来る度に話題になっていて、
なんだか恒例行事のような印象もあるかもしれません。

債務上限というのは、国債を発行できる金額の上限のこと。
つまり、この問題を簡単に言ってしまえば、
この上限に達したら国債を自由に発行できなくなるので、
政府のお金が足りなくなってしまう、ということです。

アメリカはこの債務上限を切り上げながら、
なんとか予算を回してきているという状態なんですが、
もし、この債務上限に引っかかってしまうと、
お金が払えないということになってしまいます。

そのため、役所などの政府機関が止まってしまいますし、
極端に言うと、デフォルトすることになるかもしれません。
アメリカがそうなってしまったら……、
「マジでヤバい」としか言いようがないですね。

事実、オバマ時代の2013年には、オバマケアをめぐって
議会が対立して、債務上限の切り上げに関する合意が取れず、
一部の政府機関が実際に止まってしまうという事態にも
陥ってしまったことがあります。

こうなっては、トランプ政権で謳っている
大規模な財政出動や減税が実現可能なのかどうか、
というレベル以前の話になってきちゃいますよね。

そして、トランプ政権発足時には
この債務上限をいったん撤廃する措置が取られていました。
つまり自由に国債が発行できたとうことですね。

しかし、この措置の期限は3月15日とされていて、
現在はこの期日を過ぎたので、債務上限は復活しています。
今後、トランプ政権が政権運営をしていくにあたって、
この債務上限について切り上げあるいは撤廃措置といった
なんらかの対応策は避けて通れない道というわけです。

ちなみに、債務上限は復活したわけですが、
今すぐにアメリカ政府のお金がショートするということは
ないので、今すぐには問題にはなってこないと思います。

(もちろん、市場が意識するかどうかが問題なのであって、
先取りしてテーマに取り上げる可能性もありえる話ですが、)
本当に問題になってくるのは、いよいよお金がなくなりそう
になっても、議会のほうで意見がまとまらずに、
お互いが主張を譲らずチキンレース状態になった時です。

基本、本当に最後まで合意できなければ「ヤバい」ので、
みんな、「いつかは合意するんでしょ」という感じです。
ただ、それが近づくと、やはり警戒感は出てきますよね。
そうなると、一気にリスクオフムードという流れも
あらかじめ想定しておいたほうがいいかもしれません。

ということで、今回は債務上限問題についての
大まかなイメージを解説してきました。
次回は、このネタからどんなシナリオが考えられるのか
僕のこれからの相場の見方について書いてみます。
どうぞお楽しみに♪