”利上げの先延ばしはダメ!”イエレンFRB議長発言の影響は?

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先週(13日~)のドル円は、前半と後半で雰囲気がガラリと

変わる、極端な相場になりました。

週の前半戦は、前週(6日~)後半からの上昇の流れを引き継ぎ
窓を上に開けて113円半ばでスタートすると、
底堅い動きを続けながら、火曜(14日)のイエレンFRB議長の
議会証言を材料に続伸、水曜(15日)には115円手前まで来ます。

しかし、この115円トライが失敗に終わり、また、
この日のイエレンFRB議長の議会証言の2日目では新たな材料が
出てこなかったのを見て、一気に下落へと転じていくと、
この日のうちに一時は114円を割り込む強い下落へと転じます。

その後、いったんは114円台に戻す局面もあったものの、
木曜(16日)以降は下落トレンドが継続、
週の引けでは、112円後半という低い水準となっています。
週足的にも、上ヒゲが長めの陰線となっており苦しい形ですね。

ひさびさの上昇局面も早々に終わり、今後が気になるところです。
それでは、もう少し詳細に先週の相場を振り返っていきましょう。

FX課長が振り返る!先週の相場概況

先週のドル円は、前半は上昇、後半は下落ということで
流れが前後半で大きく変わっています。
ということで、

(1)週前半の上昇局面
(2)週後半の下落局面

の2つに分けて、それぞれ振り返っていきます。

(1)週前半の上昇局面

簡単に、前週の流れを確認しておきます。
ドル円は長い下落局面の中にあったものの、
111円台、112円台という低い水準では根強い買い支えがあり
下げ止まる中、トランプ米大統領の減税政策を近日中に発表する
旨の発言をきっかけに上昇に転じ、113.20円で引けていました。

そして前週末ですが、トランプ米大統領就任後初の
日米首脳会談が予定されており、相場はやや警戒ムード。
しかし、この首脳会談は予想以上に良好な雰囲気で終了し、
先週スタートの月曜(13日)は安心感からドル円は窓を上に開けて
113.50円からスタートとなっています。

そのまま一気に114円へ乗せてこようとする流れでしたが、
いったんは114円の節目で跳ね返され、次の材料を待ちます。
翌日火曜には深夜にイエレンFRB議長の議会証言がありましたが、
その時間帯まではジリ下げの展開、113円前半をウロウロ。

この注目の発言で出てきたのが、「利上げの先延ばしはダメ」という
比較的積極的な発言で、これを市場が材料視して、
ジリ下げの中から一気に上昇トレンドとなっていきます。
あっさりと114円台に乗せてくる形となりました。

翌日水曜もこの上昇は続き、この日の好調なアメリカ指標発表では
好調な結果を背景に一気に続伸、115円も目の前に来ました。
しかし、いったんはここで跳ね返されると、その後に予定されていた
イエレンFRB議長の議会証言の2日目は新材料なし。

すると、上昇する材料を失ったドル円は一気に値を落としていき、
この日のうちに一時は114円を割り込んでしまうほどまでに
強い下落に見舞われることになりました。

(2)週後半の下落局面

翌日木曜は、この急落からどの程度、戻せるかというところでしたが、
なかなか頭の重たい展開が続きます。
水曜の急落後、いったんは114円台に戻す局面んもありましたが、
その後は結局113円台に押さえ込まれてしまいます。

木曜は、前週金曜(10日)安値、先週火曜安値を結んだライン上で
ややジリジリと上に戻す局面もありましたが、
力尽きてこれを割り込むと、その後はズルズルと下落トレンドへ。
深夜には113.10円まで値を落としてしまいます。

この流れは翌日金曜(17日)も継続し、東京時間には
戻しの上昇のタイミングもありましたが、上値は113.50円まで。
欧州時間以降に強い下げが始まり113円をブレイク、
そのまま下落が続き、週の引けもほぼ安値引けの
112.80円ということになっています。

今週の重要イベントをPick up !

(★…最重要 ☆…重要)

・2/20(月)……アメリカ祝日

08:50 【日】貿易収支<1月>
16:00 【独】生産者物価指数(PPI)<1月>
24:00 【EU】消費者信頼感指数-速報値<2月>

・2/21(火)

09:30 【豪】豪中銀会合議事録
13:30 【日】全産業活動指数<12月>
17:00 【仏】製造業購買担当者景気指数(PMI)-速報値<2月>、サービス業PMI-速報値<2月>
17:30 【独】製造業PMI-速報値<2月>、サービス業PMI-速報値<2月>
18:00 【EU】製造業PMI-速報値<2月>、サービス業PMI-速報値<2月>
18:30 【英】財政収支<1月>
19:00 【英】カーニー英中銀総裁発言
22:50 【米】カシュカリ ミネアポリス連銀総裁発言
26:00 【米】ハーカー フィラデルフィア連銀総裁発言

・2/22(水)

18:00 【独】IFO企業景況感指数<2月>
18:30 【英】国内総生産GDP)-改定値<10‐12月期>
19:00 【EU】消費者物価指数(HICP)-改定値<1月>
21:00 【米】MBA住宅ローン申請指数<前週>
24:00 【米】☆中古住宅販売件数<1月>
27:00 【米】パウエルFRB理事発言
28:00 【米】☆FOMC議事録<1月31日、2月1日開催分>

・2/23(木)

14:00 【日】景気先行指数-改定値<12月>、景気一致指数-改定値<12月>
16:00 【独】GDP-改定値<10‐12月期>、GFK消費者信頼感調査<3月>
16:45 【仏】企業景況感指数<2月>
22:30 【米】新規失業保険申請件数<前週>
23:00 【米】住宅価格指数<12月>

・2/24(金)

16:45 【仏】消費者信頼感指数<2月>
24:00 【米】☆新築住宅販売件数<1月> ミシガン大学消費者態度指数-確報値<2月>

【注意!】
ドル円への影響度合いを考えて、ピックアップしています。

FX課長の目線!今週の相場見通し

ドル円は前週の終わりから、ようやく上方向に反転していましたが、
あっさりと再び下落の流れに戻ってきてしまいましたね。
かなり鋭角に下落してきていて、まだ、調整らしい戻しも
出てきていない様子なので、勢いはけっこうありそうです。

ひとまずは、この下落がどこまで続くのかというところで、
今週のスタートの動きには注目したいですね。

また、下方向では、前週につけている111.60円という
2月の安値のところが、まずは重要ラインとして気になりますね。
戻しをこなしつつも、いったんはここが目標になると見ています。

今週の材料的には、一番大きいのはFOMC議事録ですが、
もし、ここで利上げにポジティブな中身が出てきたら、
多少トレンド転換のきっかけにはなるかもしれません。
ただ、先週のイエレンFRB議長の発言で115円トライに
失敗しているので、ちょっと厳しいかもしれませんが。

警戒すべきものは、やはりトランプ米大統領なんですが、
近日中に発表するとしている減税政策の中身は気になります。
いつ出てくるのかわかりませんが、こちらのほうは
けっこう相場を曲げてくる威力もあるかもしれませんしね。

こういったニュースによる突然の動意は十分ありえるので、
アメリカ要人の発言を含め、新たな動きに注意を払いつつ、
基本的にはいったん下落トレンドを中心に見ておく予定です!

気になるラインをPick up !

(★…最重要 ☆…重要)

★115.00 先週高値
 114.30 先週水曜急落後戻り高値
★114.00 節目
☆113.50 先週金曜高値
☆113.00 節目

ー現在値ー

☆112.60 先週安値
☆112.00 節目
★111.60 前週安値
☆111.00 節目
★110.00 節目

【注意!】
週末時点で、FX課長が意識しているラインです。
値動きによって随時変動していくものなので、ご留意ください。

FX課長が考える!今週の取引戦略

ドル円の短期トレンドが下方向に向いているので、
この流れに沿って、いったんは戻り売りの目線でやっていこうと思います。
ただ、ある程度、下落が続いていることもあるので、
あんまり突っ込んでのエントリーはしたくないですね。

目標はいったんは111.60円が意識されるとおもうので、
この手前に設定しつつ、その局面ごとにおけるストップを見ながら
有利なエントリーポイントを探していくつもりです。

ちなみに、引き続き、このあたりのレンジを抜けてくるには、
もうちょっと時間が必要なんじゃないかなという見方をしているので、
早めの利確を引き続き意識していきたいと思っています。
どうしても比較的短期のトレードになってきちゃう感じですね。

もしドカンとブレイクするならトランプ米大統領発のなにかのはず。
もうすぐ出てくるとされる減税政策あたりも注意ですが、
それ以外にも何が起こるのか、アメリカの動きには注意が必要です。
それでは、今週もがんばっていきましょう!!