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プラス材料の追加!一時リスクオンの動きに

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今週(13日~)のドル円は強い推移を見せていますね!
日米首脳会談は意外と言えるほど円満な雰囲気だったこともあって、
月曜(13日)は窓を上に開けてスタートしており、
すぐに114円台にもタッチしています。

しかし、なかなか頭は重たく114円に乗せてくることはできず、
その後はジリジリと下落を続けていました。
そんな中、火曜(14日)深夜のイエレンFRB議長の発言をきっかけにして
急上昇を見せ、水曜(15日)には115円手前まで上昇しています。

ただ、これが115円手前で跳ね返されると、一時は114円を割ってしまう
という急落も見せており、これが尾を引かないかは少々気になる感じです。
上方向は115円台という節目も近づいてきているドル円ですが、
さらなる続伸はあるのか、気になりますね。

それでは、現在の市場テーマの確認をしていきましょう。

FX課長が解説!現在の市場のテーマ

・トランプ政権の政策に対する期待と不安

2月に入っても頭が重たかったドル円ですが、
今週はようやく反発の上昇を見せて来ていますね。

この背景にあるのは、例によってトランプ米大統領の発言です。
市場の関心度が非常に高い減税政策について、
「目を見張るような発表」を2、3週間で行うとコメントしました。

それまでは、トランプ米大統領のさまざまな保護主義的な大統領令、
メキシコとの国境に壁を建設するだとか、移民・難民の受け入れ拒否だとか
あるいは、日本も名指しされていますが為替に対するけん制発言だとか、
そういったことから、ドル円はズルズルと下落を続けていました。

そもそも低い水準で日本の長期資金の買いが入っているという噂もあって
かなり固く、下げが加速しないという状態でしたが、
この減税に対する発言から、ようやくドル円が上向いてきたわけです。

こう考えると、トランプ政権の動きによって、
ドル円相場は一喜一憂、上に下に振らされているような感じですが、
これはもう、しばらくはこういう展開が続くのは避けられなさそうですね。

ひとまずは、この減税政策として打ち出される内容ですね。
これの中身のインパクトや、あるいは、発表されるタイミングによっても、
今後の相場の展開が変わってくることもあると思うので、
引き続き、新しい情報は細かくチェックしておきたいところです。

・アメリカの利上げ動向

今週は、イエレンFRB議長の議会証言をはじめ、FOMC投票権を持つ
米地区連銀総裁たちの発言が多く出てきています。

もともと去年の最後に、今年のアメリカの利上げは3回行われるという
コンセンサスが市場では形成されていたわけですが、
前回のFOMCの結果、とくに3月利上げの可能性が薄くなったという
若干、利上げペースの後退という印象ができてきていました。

ただ、イエレンFRB議長は今週の発言において、
今後の利上げに対してポジティブとも捉えることができる
「利上げを先延ばしすべきじゃない」というようなコメントをしています。
そこまでびっくりするほどの内容ではない気もしますが、
ハト派のイエレンFRB議長が言ったということで、材料視されたようです。

加えて、チャートが上に向き始めたタイミングということもあって、
材料視されやすい環境にあったという面もあるような気もしますが、
結果、ドル円はこれに反応して強く上昇を見せましたね。

ちなみに、トランプ政権による経済政策と金融政策の兼ね合いが
少々気になるところですが、これについてイエレンFRB議長は、
「経済政策によって金融政策が影響されるかもしれない」という
コメントもしています。

強い経済政策が打ち出されれば、インフレを抑えるために
より積極的な利上げで対応する可能性もあるということだと思いますが、
このあたり、どういうふうに今後進んでいくかも注視しておきたいですね。

・欧州の政治不安

今週は比較的プラスの材料が多かったこともあって、リスクオン、
ドル円は上方向の動きをしていますが、
まだ、長期的に上昇トレンドに入ったかは、ちょっとわからない気がしています。

もし、上昇方向への限界が出てきたような場合には、
欧州の政治不安がリスクオフのきっかけになる可能性があるので、
ドル円とは直接関係はないですが、欧州まで情報収集のアンテナを
広げておいたほうがいいタイミングかもしれません。

イギリスのEU離脱交渉スタート、フランス大統領選での波乱、
ギリシャ債務問題の再燃といった火種がくすぶっている状態なので、
よく注意をしておくようにしましょう。

コラム「チャートとイベントの関係」

ドル円は先週末のトレンド転換の上昇の勢いが勝って、
今週のドル円は強い上昇を見せてきていますね。

チャート的には、先週の強い上昇から、月曜に少し上げて、
ジリジリ下がる流れから、火曜にイエレンFRB議長の発言で急上昇
というのが、大雑把な流れでした。

ここで、イエレンFRB議長の発言による急上昇に注目なんですが、
確かにこれはドル円の上昇材料という側面は少なくはないと思います。
ですが、同じ発言があったとしても、チャートのタイミングによっては
もしかしたら、こういった上昇につながらないケースも多いんですね。

例えば、強い下落トレンドの中でこの発言があったとして、
いったん強い上昇を見せますが、その動きは一時的なものに終わって、
結局は押し戻されて、下手をすると上ヒゲを作ることもあり得ます。

トレンドというのはチャート上のものなんですが、
要人発言や指標といったイベントというのは、結局は、
大きなチャートの流れの中でのノイズみたいなものにしかならなかったり、
上手に材料として相場が動くきっかけとして利用されるだけだったりします。

もちろん、大イベントとか、ものすごい材料が出た場合には、
チャートの流れを吹き飛ばす威力を持つようなケースも多々あります。

ただ、チャートに上手く利用されるケースも非常によくあるので、
ぜひ、そういった観点でも、今後の相場を見てみてください。
イベントに騙されることが少なくなるかもしれませんよ!