先週のイベントを振り返る!トランプ大統領から目が離せない!!

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先週(1月30日~)はFOMC、米雇用統計とイベントが多かったですね。
また、注目度は低いですが、一応、日銀会合もありました。
しかし、ドル円の週初の動きを決めたのはまたもやトランプ大統領です。

難民・移民受け入れ停止などを命じる大統領令に署名したことや、
日本や中国に対して為替操作の非難をおこなったことで、
月曜(1月30日)から火曜(1月31日)にかけてドル円は強い下落、
先週安値112円半ばを割り込んで、112円近くまで迫る局面もありました。

ただ、下のほうでは長期の買いがまだ分厚く112円は固い様子。
その後もFOMCで利上げに関する新材料が出なかったことや、
米雇用統計後の乱高下の局面で下攻めもありましたが、
112円はしっかりサポートされている状況です。

ただ、頭も重たく4時間足で上値切り下げが続いてる状態。
週の引けも112円半ばという低い水準でした。
それでは、先週の相場について細かく振り返っていきましょう。

FX課長が振り返る!先週の相場概況

先週はFOMCと米雇用統計が注目のイベントでしたが、
相場の動きもこれらを意識したものになったと思います。
ということで、

(1)トランプ要因による週初の急落
(2)FOMCをきっかけとした下落
(3)米雇用統計による乱高下

の3つに分けて振り返っていきます。

(1)トランプ要因による週初の急落

前週(1月23日~)後半は株価の強い上昇に連れて、
ドル円も強い上昇を見せている状態でした。
特に、米GDPが悪い結果だったにも関わらず上昇が続き、
勢いの強さを感じさせる終わり方をしていました。

このまま、その前の週(1月16日~)の高値115.60円を
上抜けすると、年初から続いた下落の流れが
いったん止まる可能性も考えられた、という状況でした。

この強い上昇の流れをガツンと変えたのがトランプ米大統領。
難民・移民の受け入れ停止や凍結を命じる大統領令への署名により
月曜スタートから相場はリスクオフムードで
ドル円は窓を下に開けて114.70円でスタートし、
その後も窓を閉めきれないままに値を落としていきます。

さらに、ニューヨーク時間ではNYダウの急落を背景に
下落は加速し、この日のうちに一気に113.40円まで下落しました。

翌日火曜には、日銀会合をめぐって多少上下しましたが、
動きを決定づけたのはやはりトランプ米大統領。
日本と中国が通貨切り下げをしているとの非難をしたことで、
ドル円は一気に下落を強め、先週安値112.50円をブレイク、
112円にタッチする寸前まで下落しています。

この112円はトランプ相場の38.2%押しラインでもあり
意識されやすいポイントですが、ここはやはり固いようで、
この後は急落の反動で、4時間足では下ヒゲを作って
いったん上に戻すという形になりました。

(2)FOMCをきっかけとした下落

急落の翌日水曜(1日)は、日本時間の深夜に
FOMCの結果公表が控えていました。
今年は3回の利上げが見込まれる中、FOMCではやはり
今後の利上げに関するコメントが期待されていました。

ということもあって、トランプ要因の急落で下ヒゲが出た後は
FOMCにかけて、ドル円はジリジリと上に戻す展開でした。
この過程で、ADP雇用統計などの指標で強い結果も出て、
一時は114円手前まで戻しています。

しかし、肝心のFOMCでは利上げに関する新材料はなく、
若干期待外れの内容でした。
これにより、もう一度ドル円の下落が再開していきます。

翌日木曜(2日)にはトランプ要因の急落時の下値にもタッチ、
再び112円に迫る局面もありました。
ただ、やはりこの112円の壁は厚いようで、下はここまで。
その後はいったん上に戻す展開となっていきます。

(3)米雇用統計による乱高下

FOMC後の下落で112円で跳ね返されると、
翌日金曜(3日)の次のイベント、米雇用統計にかけては、
大イベント前の様子見ムードらしく、再びジリジリ戻す展開。

ちなみに、1時間足で見ると金曜朝にボコッと凹んでいる
箇所がありますが、これは日銀が指値オペの通知をしたところです。
全体の動きには影響ない感じですが、こういうこともありました。

さて、結局、113.10円まで戻して米雇用統計を迎えますが、
この結果は非農業部門雇用者数は市場予想を上回る好結果でした。
ただ、失業率や賃金が予想を下回っているという形。

この結果を受けて、一瞬はドル円は上に反応して113.50円まで
上昇後、一気に全戻し後、倍返しで急落するという展開。
よくある指標の乱高下というやつです。

ただ、この下落で112円を割ってくるほどの勢いは出ません。
その後はウィリアムズ サンフランシスコ連銀総裁が
3月利上げに言及したことで多少動きもありましたが、
結局112.60円で先週の引けを迎えることとなっています。

今週の重要イベントをPick up !

(★…最重要 ☆…重要)

・2/06(月)

09:00 【日】毎月勤労統計調査<12月>
09:30 【豪】小売売上高<12月>
23:00 【EU】ドラギECB総裁発言
24:00 【米】労働市場情勢指数(LMCI)<1月>

・2/07(火)

06:30 【米】ハーカー フィラデルフィア連銀総裁発言
08:50 【日】外貨準備高<1月>
10:45 【中】財新 サービス業購買担当者景気指数(PMI)<1月>
12:30 【豪】豪中銀金融政策発表
14:00 【日】景気先行指数-速報値<12月>、景気一致指数-速報値<12月>
16:00 【独】鉱工業生産<12月>
22:30 【米】☆貿易収支<12月>
29:00 【米】消費者信用残高<12月>

・2/08(水)

08:50 【日】経常収支<12月>、貿易収支<12月>
14:00 【日】景気ウォッチャー調査<1月>
21:00 【米】MBA住宅ローン申請指数<前週>

・2/09(木)

08:50 【日】機械受注<12月>
09:01 【英】PICS住宅価格指数<1月>
16:00 【独】経常収支<12月>、貿易収支<12月>
22:30 【米】新規失業保険申請件数<前週>
24:00 【米】卸売在庫<12月>
27:10 【米】エバンス シカゴ連銀総裁発言
27:30 【英】カーニー英中銀総裁発言

・2/10(金)

首脳会談開催@ワシントン未定  【中】☆貿易収支<1月>
08:50 【日】企業物価指数<1月>
09:30 【豪】住宅ローン件数<12月>
13:30 【日】第三次産業活動指数<12月>
16:45 【仏】非農業部門雇用者数-速報値<10-12月期>、鉱工業生産<12月>
18:30 【英】貿易収支<12月>、鉱工業生産<12月>、製造業生産<12月>
22:30 【米】輸入物価指数<1月>、輸出物価指数<1月>
24:00 【米】☆ミシガン大学消費者態度指数-速報値<2月>
28:00 【米】月次財政収支<1月>

【注意!】
ドル円への影響度合いを考えて、ピックアップしています。

FX課長の目線!今週の相場見通し

先週はトランプ米大統領の力技で、戻しそうだったドル円
しっかりと下に叩き落された、というような印象でしたね。
ただ、112円あたりでの買いもけっこうしつこい様子で、
(「本邦長期資金の買いがある」という噂も目にしますね)
なかなか、難しい局面に来ているように思います。

ちょっと目線を短くしてみると、
112円台で買いのサポートがある中で、上値は徐々に
切り下がっている状態で、値幅も狭くなってきています。
いわゆるディセンディング・トライアングルという形ですが、
これをどっちに抜けてくるか、というところに注目するつもり。

ただ、このまま仮に112円を守る形で上抜けしたとしても、
今度は115.60円の壁が分厚くなってきちゃっています。
ここを上抜けするには、それなりの材料がいりそうですよね。
トランプ米大統領の経済政策の具体的なところが出てくるなど、
そういったところなのかな、というふうに見ています。

形的には下がっていってしまいそうですが、
下抜けした場合は112円を割ってきたところでの動きに注目です。
下に走るのか、ジリジリ下がるのか、急反発があるのか。
そのあたりの挙動を見つつ、下押しの深さを見極めたいですね。

気になるラインをPick up !

(★…最重要 ☆…重要)

☆116.00 節目
★115.60 1月19日高値
★115.00 節目、先週月曜高値
★114.00 節目、先週水曜高値
☆113.50 米雇用統計直後の上値

ー現在値ー

☆112.30 米雇用統計直後の下値
★112.00 先週安値、トランプ相場38.2%戻しライン、節目
☆111.00 節目
★110.00 節目
★109.90 トランプ相場50%戻しライン

【注意!】
週末時点で、FX課長が意識しているラインです。
値動きによって随時変動していくものなので、ご留意ください。

FX課長が考える!今週の取引戦略

まずは、今のディセンディング・トライアングルを
どっちに抜けてくるか次第かなと思っています。
とりあえず、その行方を見守ってからですね。

そのうえで、目線を徐々に下に変えていこうかなと思っています。
とくに上値は115.60円が重たそうな形になってきているので、
上がっても、いったんここが目処になりそうですね。
(もちろん、経済政策系の新材料が出たら別ですが。)

また、直近の動きは下方向に向いているわけですが、
低めの水準からショートで長くは持ちたくないな、という感じ。
大きな流れでは、基本的には戻り売りを狙いたいんですが、
できるだけ上に引きつけたいというふうに思っています。

チャート的にはこんな感じなんですが、
材料で流れがコロコロ変わるので、ニュースに注意ですね。
今週は日米首脳会談があるので、そこに向けて、
どんな話題が出てくるか、注目しておこうと思います。