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名指しでのドル高けん制!利上げに関する示唆はなし

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今週(1月30日~)のドル円は、114円後半からと
先週(1月23日~)末から下に窓を開けてスタートしています。
そして、それを締めきれないままに、
後半の強い上昇の流れから一転して、強い下落の流れとなりました。

火曜(1月31日)には、トランプ米大統領の日本を名指ししての
ドル高けん制発言も飛び出し、下落が加速、先週安値の112円半ば
を割り込んで112円近くまで下落する局面もありました。

その後は値を戻す展開となりましたが、
昨日深夜に発表されたFOMC声明では利上げに関する示唆がなく、
こちらもドル買いの後退要素となり、現在は113円前半を推移。

上へ下へとコロコロと流れが変わるドル円ですが、
現在の市場テーマについておさらいしていきましょう。

FX課長が解説!現在の市場のテーマ

・トランプ政権の政策に対する期待と不安

アメリカのトランプ政権による強い景気刺激策は
市場から大いに期待を集めていますが、それと同時に、
強い保護主義的な政策には不安も広がっています。

先週末には、難民・移民の受け入れを拒否する大統領が発せられて、
それにまつわるトラブルなんかもあったようで、
これに対する不安が株価下落となり、それに連れる格好で
ドル円の下落にもつながっていきました。

正直なところ、この大統領令がどこまで実際の経済に影響するのか
分からないんですが、市場の不安を引き起こせば
こういった下落につながるということを示したような週初の動きでした。

今後もこういったトランプ米大統領の動きによって
市場が一喜一憂するような相場展開になる可能性が高いと思います。
引き続き、市場テーマの中心として意識しておく必要がありますね。

・アメリカ要人によるドル高けん制発言

今週前半には、アメリカ要人のドル高けん制発言も相次ぎました。
まずは、トランプ政権において新設された国家通商会議の責任者である
ナバロ氏が、ユーロが過小評価されているとの発言がありました。

また、トランプ米大統領は、中国と日本を名指しして、
為替操作をしているという発言をしています。
この発言は、先週安値を割り込む大きな要因となっています。

いずれの発言も、ドル高を抑えて貿易面でアメリカを有利にするのが
目的の発言だと言っていいでしょう。
ある程度は予想されたことですが、こういった為替面に対して、
トランプ政権の圧力があることが明らかになってきています。

それを踏まえると、これからはドルの強い上昇は
ちょっと期待しづらくなってきたように思います。
このあたりは意識しつつ、引き続きアメリカ要人の発言は警戒しましょう。

・アメリカの利上げ動向

イエレンFRB議長は、2019年末までアメリカは
年数回ペースでの利上げを継続するという見方を表明しています。
また、特に今年度は利上げが3回行われる見込みです。

そんな中、昨日深夜に今回のFOMCの結果が公表されたわけですが、
利上げに関する示唆はなく、ハト派的なないようとなりました。
早ければ3月利上げも期待された中だったので、
若干期待はずれというところでしょうか。

なお、ドル円の反応はいったんは下落という形ですが、
今のところはそこまで極端な反応は見せていません。

先週金曜(1月27日)にはアメリカの四半期GDPが悪い数字でしたが、
そういったところの影響もあるのかもしれませんね。
今週はアメリカの雇用統計が控えているので、
とりあえずは、その結果に注目しておきましょう。

コラム「燃料を貯めているところ?」

最近のドル円はトレンドがコロコロ変わって、
なかなか中長期での予想がしづらい状況だと思います。
もしかしたら、俗に言う「燃料を貯めている」というやつかもしれませんね。

「相場を動かすのはストップロスだ」ということを聞いたことがある
人もいらっしゃるかもしれません。
簡単に言うと、ストップロスは「ヤバい!」と思った人が
一気に決済注文を出すので、それだけ勢いが出やすいということなんです。

逆に言うと、このストップロスが出てこないと、
相場というのは動いていかないとも考えられます。

よく「トレンド→揉み合い→トレンド」といった動きがありますが、
この「揉み合い」中というのは、ポジションが増えている状態。
ポジションが増えたら、それだけ逆行された時のストップロスも増えます。
これが「燃料」というわけなんですね。

さて、現状は112円~115円という中では強いトレンドが出ています。
おそらくここを動かしているのは、短期のトレーダーたちでしょう。
ただ、このレンジを抜けていくためにはそれだけでは燃料不足で、
中長期のトレーダーたちの燃料が貯まる必要があります。

こういう燃料という観点を意識しつつ、
いろんなタイムスパンでチャート分析をしてみると、
新しい発見があると思うので、ぜひ試してみてくださいね!